「喘息で死ぬことはない!」と思っている人がいるかも知れませんが、喘息で死ぬこともあります。 わが国の喘息死亡者数は2000年以前は毎年およそ5,000~6,000人が、2000年以降は3000~4000人代となり、2006年以降は2000人代と、年々減少しています。 喘息死亡者数は吸入ステロイド薬の販売額の増加とともに減少しており、喘息死亡者数を減らすためには吸入ステロイド薬のさらなる普及が望まれるところです。 喘息で死ぬのはひどい人(重症)だけと思われるかも知れませんが、最近ではそれほどひどくない人(軽症や中等症)が急激な悪化で死亡するケースや若者の喘息死が増えているともいわれ問題となっています。 喘息予防・管理ガイドライン2009には死亡前1年間の重症度が記載されていますが、近年は中等症の割合が増加しているようです。