cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
「成人の日」は今年も1月15日ではなく8日に終わった。選挙権も結婚できる年齢も「20」歳ではなく、十五夜の元服式の意味があった「15」日という数字も意味を持たない今「大人になる」とはどんな意味を持つのだろうか。受験シーズンを前にヘルスリスクの観点から考えてみた。 先日、子宮頸がんワクチン問題に関する講演のため岐阜を訪れた際、地元のある女性産婦人科医からこんなことを言われた。 「東京に娘を送り出す前に子宮頸がんワクチンを贈ろうというキャンペーンをやりたい」 子宮頸がんワクチン問題に心を痛めている医師にはもちろん男性もいるが、「東京に娘を送り出す前に」という考えは、男性医師の中からはまず出ない。 男性医師たちは、都会に出た自分が何人の女性とどんな風につきあい、どんな生活を送っていたのか、忘れてしまったのかもしれない。そして、自分の娘だけは彼氏も作らず、作ったとしても相手は真面目な男性だと考えが
第27回鮎川哲也賞受賞作にして「このミステリーがすごい!2018」第1位というこの「屍人荘の殺人」(今村昌弘 著)という作品。 もうずいぶん長いことミステリ読んでないなと本屋をうろうろしている時に思い、平積みになっていたこの作品と出会った。「このミス」1位って大きくPOPが貼ってあって目立ってたのが購入の動機。 変なところでミーハーなので実はこういうのに弱い。また未読本が増えてしまった...と心の片隅で思いつつ。 スポンサーリンク ところがところが未読本が増えるかもなんてとんでもない杞憂だった。 読み始めたら作品世界に引き込まれてあっという間に読み終わったのだ。 クラフトビールばかり飲んで毎日酔っ払ってばかりいて極端に読書量が落ちている最近の僕にしてはとても珍しい。 久しぶりに読書の楽しさを思い出させてくれた作品である。 神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介と会員で明智の助手を務める葉村譲
ちょっと訳あって、お正月にデパートに行ったんですよね。 そしたら運悪くモンスタークレイマーのジジイに絡まれてしまいました。 反面教師ですね~。いろいろ考えましたよ。 「モンスタークレイマーのジジイ」…通称・モンクレ・ジジイ。 いくつくらいですかね~。70代でしょうか。 こういうのに限ってとりわけ元気だったりして余計にタチが悪い。 足腰も丈夫みたいだし、何より、声がデカい。 地下一階の食品売り場のレジ付近で、大声で怒鳴り散らしてるんですよね、モンスタークレイマー・ジジイ。 フロア全体に響き渡るような怒号。 「憎まれっ子世にはばかる」とはまさにこのこと。 先に言っておくと、このジジイ、完全にブラックリストに載っている常習犯なんです(店員さんから聞いた情報)。 デパート側からしたら、「あのモンクレ・ジジイまた来たよ…さっさとくたばれよ…」という気持ちだと思います。毎度毎度、他のお客さんにも迷惑で
藤野可織さんの『おはなしして子ちゃん』を読んだ。 2013年の本。ずっと図書館の書架にあって、かわったタイトルだから覚えていた。でも実は、手に取ってみたことは無かった。 なんていうか、読まず嫌いをしていたのだ。 藤野可織、という著者の名前が可憐で、タイトルも表紙も可愛らしくてちょっとオシャンティーで、女子力全開ロマンティック、ラブがフルスロットルな感じですね!はいはいすいません喪オタは50歩敗退させて頂きますよ…と読む前から負けていた。 でも先日穂村弘さんのエッセイを読んでいたら『おはなしして子ちゃん』に収録されている『ピエタとトランジ』は完璧な百合、みたいな話があり興味を惹かれてようやく手に取ってみた。 なんていうか、完璧に面白かった…!良い意味で敗退した。 なぜもっと早く、この本を読んでおかなかったのだ! 『おはなしして子ちゃん』は10編の物語が収録された短編集なのだが、どれも奇妙で面
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