ブリの不思議な旅:東シナ海から日本各地への回遊と出世魚の名前の変遷 ブリの産卵場所は東シナ海で、産まれたブリは日本海、太平洋を北上します。ブリは暖流系の回遊魚で、15~17℃あたりの海水を好みます。秋から初冬にかけて北海道の海水温が下がる10月に南下します。ブリは成長するにつれ名前が変わる「出世魚」です。成長の途中で捕獲されたものはブリとは呼ばず、ワカナゴ、イナダ、ワラサなどと呼ばれ、地方によって呼び名は違います。ただ、80㎝を超えると全国共通の呼び名「ブリ」となります。 速さと力で驚かせる海のアスリート:ブリの泳ぎ方と高速回遊の秘密 ブリは水深100mほどの沖合の中層~表層にかけて広範囲にイワシなどの餌を追いながら回遊しています。そのため泳ぐのがとても速く時速40キロを超え、その速さはマグロに次ぐと言われています。尾っぽの力は強靭で、一振りで10mほども進みます。またブリもマグロと一緒で