京都府亀岡市で昨年4月、集団登校中の児童らの列に軽乗用車が突っ込み、10人が死傷した事故で、自動車運転過失致死傷と道交法違反(無免許運転)の罪に問われ、一審京都地裁で懲役5年以上8年以下(求刑懲役5年以上10年以下)の不定期刑を言い渡された無職少年(19)の控訴審初公判が21日、大阪高裁で開かれる。事実関係にほとんど争いはなく、一審同様、量刑が焦点となりそうだ。 一審判決は、連日の夜遊びによる居眠り運転が事故原因だとし、遊び目的で繰り返された常習的な無免許運転を非難。「過失の内容は極めて悪く、結果はあまりに重大」と指摘した。一方、検察側が求刑の法定上限を加算するため起訴内容に加えた過去2件の無免許運転を、居眠り運転とは無関係と結論付けた。 一審公判で検察側は遺族の処罰感情を強調した上で、「史上まれにみる事故。厳罰で社会に警鐘を鳴らすべき」と訴えた。 弁護側は、少年を更生させるには少年