サントリーホールディングスが、発泡酒の生産を終了したことが20日、わかった。ビールより低価格で人気が出た発泡酒は、より割安な第3のビールの登場により、消費者離れがすすんでいた。 サントリーは、ビールに比べ麦芽比率が低い発泡酒「ホップス」を平成6年に発売。酒税の税率が低いために価格を抑えられて人気となり、他社も追随。平成15年には発泡酒がビール市場(ビール、発泡酒など)の半数近くを占めるまでに成長した。しかし、麦芽以外を原料に使った第3のビールが発売されて以降、価格面での優位性が薄れ売り上げも低迷していた。 今年上半期(1~6月)の出荷量では、第3のビールが前年同期比2・6%増の7348万6千ケース(1ケース大瓶20本換算)で、ビール類全体に占める構成比が36・6%となった一方、発泡酒は9・2%減の2963万8千ケースと10年連続のマイナスだった。 サントリーが発売する発泡酒は、「マグナムド