「インフラ担当者からすると、これだけのトラフィックを生み出すスマートフォン(スマホ)は脅威でしかない」---。iPhoneをいち早く発売したため、他社よりも深刻なトラフィック問題に直面するソフトバンクモバイルの宮川潤一取締役専務執行役員兼CTOは、このように話す。ソフトバンクモバイルはiPhone発売以降、トラフィックが年々2倍以上のペースで増えているという。「昨年は基地局をかなり増やしたが、1年でその効果が無くなってしまう」と宮川CTOは嘆く。こうした状況は、遅かれ早かれ、スマホに舵を切った他の事業者も直面することだろう。 スマートフォンがもたらす変化は、ビジネスモデルの変化でもある。従来型携帯電話(フィーチャーフォン)の時代はインフラの能力に合わせて携帯事業者主導で端末のスペックを決められた。しかしスマートフォンは端末ベンダー主導で、インフラの能力など考えられずに作られている。加えて競
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