日本は核燃料サイクルを目指し、使用済み核燃料の再処理工場を建設している=青森県六ケ所村で2025年2月3日、本社機「希望」から玉城達郎撮影 原発から出る使用済み核燃料を再処理し、プルトニウムを取り出す。これを「ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料」に加工して原発で再利用する、というのが日本が国策とする「核燃料サイクル」だ。 この政策のもと、日本では使用済み核燃料もプルトニウムも、経済的価値のある「資源」と位置づけられてきた。 だが、実のところ、これはもはや「世界の常識」ではない。 英国は2025年1月、再処理で取り出した民生用のプルトニウムを「固定化」して地中に処分することを決めた。 かつて「資源」と考えていたプルトニウムを、「ゴミ」とみなして処分する方針をはっきり打ち出したことになる。 他国の再処理も請け負ってきた英国には日本のプルトニウム約21.7トンも保管されている。 日本は
