国内の”知の最前線”から、変革の先の起こり得る未来を伝えるアスキーエキスパート。KDDI総合研究所の帆足啓一郎氏による人工知能についての最新動向をお届けします。 人工知能関連の新しい技術の研究開発では、Google・Apple・Microsoftなど、米国の巨大IT企業が依然として世界の最先端を突っ走っている。その一方、人工知能を構築するための基盤となる技術は、研究レベルから徐々に広まってきており、一般企業でも利用可能なビジネスソリューションの提供が本格的に始まっている。とくに米国は、人工知能の研究開発では世界をリードしているが、果たしてビジネスでも同じだろうか? 昨年、奇しくもほぼ同じ時期に日米で行なわれた人工知能関連ビジネスイベントを通じて把握した動向を元に、日本と米国における差について考察する。 人工知能は研究室からビジネスの現場へ 2016年は、AlphaGoの出現など、画期的な人