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ブックマーク / honeshabri.hatenablog.com (6)

  • きらら枠はいかにしてポリコレ的《多様性》を獲得したのか - 本しゃぶり

    多種多様なキャラクターを登場させるにはどうしたらいいか。 その答えは生物の進化にあった。 創作技術を『こみっくがーるず』から学べ。 『こみっくがーるず』3話 ポリコレとキャラクター 創作において「ポリコレ」を無視できない時代となった。 もともと「ポリティカル・コレクトネス」とは政治的・社会的に公正で、差別・偏見が含まれていない用語・言葉を意味する。現在では意味が拡大し、あらゆる表現に対して使われることが多い。なのでキャラクターの描かれ方に対しても、ステレオタイプそのままだとポリコレに反していると言われ、逆に《多様性》があると称賛されるようになった。 だがポリコレが考慮され《多様性》のあるキャラが登場するのは、何もハリウッド映画に限った話ではない。オタク向けと思われがちな深夜アニメにもそのような作品はあるのだ。 2018年春アニメのきらら枠『こみっくがーるず』である。 『こみっくがーるず』O

    きらら枠はいかにしてポリコレ的《多様性》を獲得したのか - 本しゃぶり
  • 『エロマンガ先生』の限界と『ダビデ像』 - 本しゃぶり

    これから「性器」の話をしよう。 芸術と表現について考えるために。 とはいえ中学生でも読める内容なので安心して欲しい。 中学生はそういう話が大好きだからな。 『エロマンガ先生』第2話より 『エロマンガ先生』最終話 『エロマンガ先生』の最終話を見た。 誰かが「これは『俺妹』の大型アップデートパッチだ」と言っていたが、最後まで見た上で同意する。特に「妹のかわいさ」に関しては、刀を鍛え研ぐように完成度を高めてきている。人気が出るべくして出たと言えるだろう。 『エロマンガ先生』EDより だが、最終話で一つだけ残念な点があったので、それについて書く。 最終話でエロマンガ先生こと紗霧は、自身の作品の「薄い」を書く。それについて読んだ感想を求められた兄の正宗は、重大な欠点をどう指摘するか苦悩する。それは「男性器の形状と位置が間違っている」ということであった。 『エロマンガ先生』第12話より 残念ながらア

    『エロマンガ先生』の限界と『ダビデ像』 - 本しゃぶり
  • 深夜アニメの性はなぜ奇妙に進化したのか - 本しゃぶり

    深夜アニメはあからさまに服を脱ぎ捨て、性器は光で隠蔽され、ハーレム制である― 深夜アニメの性は他作品と比べてじつは奇妙である。 性のあり方はその視聴のあり方を決定づけている。 企業の組織の“形態”と対比させながら、深夜アニメの奇妙なセクシャリティの進化を解き明かす。 まえがき 性的な場面はいつもわれわれの心を虜にする。性はわれわれに最も深い喜びをもたらすが、逆に苦悩の種となることもある。そうした苦悩のほとんどは、進化によって生じた特殊な表現による誤解から生まれるものだ。 記事は、深夜アニメの性的な表現 (サービスシーン) がどのようにして現在のようなものになったのかを考察するものである。他の物語とくらべて深夜アニメの性の表現がいかに珍妙であるかについて、ほとんどの方はご存じだろう。何か特別な進化的淘汰圧が作品に働いた結果、あれは特異な存在になったに違いない。 深夜アニメの性がどのように進

    深夜アニメの性はなぜ奇妙に進化したのか - 本しゃぶり
  • 合理的なヒロインは「ちょろく」なる - 本しゃぶり

    ライトノベルのヒロインは「ちょろい」とよく言われる。主人公と接した彼女らは1,2話もあればデレるからだ。しかし、それは感情的にではなく合理的に判断した結果なのである。 この記事では石鹸枠のヒロインが取るべき行動を検証するとともに、『ハンドレッド』の展開がいかに理にかなっているかを説明していく。 2016年春アニメの中で 新しく始まったアニメを一通り確認し、どれを残してどれを切るか決まりつつある今日このごろ。気になる作品は人それぞれだろうが、俺が興味を持ったのは『ハンドレッド』である。特にこの作品のメインヒロインであるエミール・クロスフォード改め、エミリア・ハーミットの行動が面白い。 『ハンドレッド』1話より 彼女のとった行動は、石鹸枠のヒロインとして最適解ではないかと思う。つまり、最初から主人公への好感度がMAXで、ルームメイトであり、当然着替えも見られる。にもかかわらず現段階では決闘する

    合理的なヒロインは「ちょろく」なる - 本しゃぶり
  • なぜラノベ原作ヒロインは3分以内に脱ぐのか - 本しゃぶり

    2分28秒と2分32秒。 これが何の時間か分かるだろうか。これは2015年秋アニメである『落第騎士の英雄譚』と『学戦都市アスタリスク』で、主人公がヒロインの着替えに遭遇するまでにかかった時間である。 落第騎士の英雄譚 第1話 学戦都市アスタリスク 第1話 2015年秋アニメが1周しつつある今日このごろ。いつもなら「どれが一番面白いか」とか「どれが一番売れるか」という話題が多いのに対し、今季は様子が違っていた。上記2作品があまりにも似ているところから始まり、なぜラノベ原作アニメはどれも似たり寄ったりなのかという話題が発生していた。 いくつか読んでみたが、テンプレ化が起きる理由について語っているところは多いのに対し、そのテンプレの中身について語っているところは殆ど無い。なので俺が説明しようと思う。取り上げるのはタイトルにあるように「作品開始から3分以内にヒロインが脱ぐ」という理由である。 この

    なぜラノベ原作ヒロインは3分以内に脱ぐのか - 本しゃぶり
  • 【俺、ツインテールになります。】現代における文化の存続について - 本しゃぶり

    2014秋アニメの中で最も「アホアニメ」と言われているのは間違いなくこれだろう。 『俺、ツインテールになります。』 俺、ツインテールになります。Tail:1 [Blu-ray] ポニーキャニオンAmazon しかし当にこれはアホアニメなのだろうか。俺にはそう思えない。なので俺がこの作品の読み解き方をレクチャーする。 なおこの記事はアニメ2話までに判明した情報だけで構成している。なので原作のネタバレは無いので安心してもらいたい*1。 背景 まずこの作品の設定についてアニメ2話までにわかったことを整理しよう。簡単にまとめるとこうなる。 主人公の男子高校生でツインテールフェチのコイツが ツインテール幼女戦士になって このような連中とツインテールを守るために戦う。 『俺、ツインテールになります。』1話より なぜこの作品が「アホアニメ」と呼ばれているかという理由は以下の3点に集約できる。 異世界か

    【俺、ツインテールになります。】現代における文化の存続について - 本しゃぶり
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