★第1空挺団 陸上自衛隊の数ある部隊の中で、最強と呼ばれる第1空挺団。自ら「精鋭無比」と誇るだけあり、その訓練は陸自で最も過酷と言われている。 第1空挺団は習志野駐屯地(千葉県船橋市など)を拠点とする、陸自唯一のパラシュート降下部隊だ。輸送機から降下し、道路や橋を破壊して敵の輸送路を断ち、拠点を奇襲するといった戦い方を展開する。 こうした戦術をゲリラ戦(遊撃戦)と呼ぶ。ゲリラ戦は誰でもできるものではない。厳しい選考基準をくぐり抜けた隊員を、特別なレンジャー教育で鍛え上げるのだ。 レンジャー教育は筆舌に尽くしがたい。過酷な体力訓練と実戦訓練を徹底的に行う。最終想定と呼ばれる訓練のクライマックスでは、3日間飲まず食わず寝ずで、山中を100キロ近く移動し、敵と戦い続ける。体力や精神力で際立った隊員たちだが、リタイアする者も多いという。 困難な訓練を乗り越えると、月桂樹(げっけいじゅ)にダイヤモン