妊活がうまくいかないときはどうすればいいか。近著『射精道』が話題の生殖医療専門医・今井伸さんは「不妊カップルのなかには、そもそもセックスの回数が少なすぎる夫婦が意外に多い。改善に必要なのは医学的な治療よりむしろ、夜にこだわらず、朝や日中に機会をみつけてセックスをすること」という──。(第1回/全2回) 「セックスは夜にするもの」という“思い込み” 僕はこれまで生殖医療の専門家として、たくさんのご夫婦の不妊治療に関わってきました。また、日本性科学会の認定セックスカウンセラーとして、セックスレスカップルのご相談に乗ることもありました。 そうしたご夫婦に共通して提案していることがあります。それは、「夜にこだわらず、朝や日中に機会をみつけてセックスをしてください」ということです。 そもそも、子どもができないのも、セックスの機会を失っていくのも、「セックスは夜にするもの」というバイアスが原因になって