市街地に残る古い木造市場 長崎駅から徒歩数分のところに、大黒(だいこく)市場という古い市場があります。昭和30年前後に創業した市場で、長屋形式の細長い木造建物の中に、鮮魚・精肉・青果店などのお店が40軒ほど入っています。建物は老朽化していますが売っている食材は新鮮なものが揃っており、一般のお客さんだけでなく料理人といったプロも買い付けに来る程です。 増改築を繰り返した建物 食材の新鮮さもさることながら、建築的に見た大黒市場の魅力はその外観にあります。入居者が長年に渡り自由に増改築を繰り返した結果、オフィスビルやマンションが建ち並ぶ市街地において、そこだけが別世界のような雰囲気を放っているのです。