埼玉県川口市のクルド人団体幹部のトルコ国籍の男性が、国立の東京外国語大学(東京都府中市)の市民向け講座の講師にもかかわらず、職名の「大学講師」を名乗っていたことが4日わかった。外大と男性に雇用契約はなく、文部科学省は「誤解を生む恐れがある」として是正を求めた。外大側では、ほかにも同様の事例の可能性もあるとして、講師が使う名刺の「ひな形」を作成するなど指導に乗りだした。 この幹部は日本語が流暢なことなどから、記者会見の対応など対外活動を一手に担っている在留クルド人社会のスポークスマン的存在。 名刺には外大の校章とともに「東京外国語大学 講師(クルド語)」と刷られ、マスコミなどでも「東京外国語大学講師」と紹介されてきた。今年3月に男性が原告となった民事訴訟の訴状でも《東京外国語大学にてクルド語の講師として稼働している》と書かれている。 ところが、外大側によると、男性は一般市民向けのオンライン公