ジメジメした気候が続いている。室内の温度が上がりやすいマンションでは、湿気と暑さ対策に、ベランダの戸や窓を開ける人もいるだろう。 中には、玄関のドアにストッパーなどをつけて開けっぱなしにする家庭もみられる。風通しはよくなるかもしれないが、ネット上には「ダメといわれた」「建築基準法に違反するのではないか」などの声がみられる。 共同住宅では、ドアを開けたままにしてはならないのだろうか。不動産に詳しい瀬戸仲男弁護士に聞いた。 ●ドアは開放したままにしてはならない ーードアにストッパーをつけたり、ものを挟んだりして開けっぱなしにすることは、法律で禁止されているのでしょうか。 マンション等の共同住宅の玄関ドアは、建築基準法・同施行令により「防火設備」とされています。火災の延焼を防止するという「公共的・公益的」な目的の設備です。 ドアは自動的に閉鎖する構造になっており、材質や厚さについて細かい規定(制