「モーニング」連載中にお気に入りだった「リーチマン」が2年越しでようやく単行本化。 フィギュア造形師を目指す専業主夫・達郎と、デパートで販売員として働く妻の結婚生活を描いた作品。主人公が同じ名前なことからわかるとおり、作者の米田先生自身が家事をこなしつつマンガを描く兼業主夫だそう。 文学と同じで、マンガも私小説的なものってめっぽう面白い&個人的に好みなんですが、これもそのひとつ。 夢を追う夫とそれを支える妻……というのは、昭和なら亭主関白物語になる設定ですが、友だち夫婦的な対等な関係のなかで、日々の軋轢や愛情を描写しているところがイマドキだなあ、と面白いです。 専業主夫が主人公なだけあって、おいしそうな料理も登場します。 巻末にレシピのあった「たらいうどん」もアユの季節になったら試してみたいけど、今回は第3話の冒頭で達郎が仕込んでいたザワークラウトに挑戦。 スパイスを自分で挽くところから作