→紀伊國屋書店で購入 「医療者と患者の新しい関係に向けて」 以前の当ブログで(2008年04月30日)、近年、医師の経験と勘による判断よりもむしろ疫学的根拠(エビデンス(evidence):詳しくはさきほどの2008年04月30日のブログをご覧ください)を重視する医療が推進されつつあることを述べました。これは、1990年代からまずカナダやイギリスで興隆し、その後日本にも入ってきた考え方で、エビデンス・ベイスト・メディスン(Evidence-Based Medicine:略称EBM)と呼ばれます。実は、これと名前の似た別の流れがあり、ナラティブ・ベイスト・メディスン(Narrative-Based Medicine:略称NBM)と呼ばれます。「ナラティブ(narrative)」は、「語り」あるいは「物語」と訳される言葉で、患者が病いを何らかの意味あるものとして語ること、もしくは語られた言葉た