優良誤認を警戒するドコモ、エリア競争からサービス競争に転換できるか 速度は4G並みでも、遅延が小さくなるため、周波数の転用には一定のメリットがあると思われるかもしれない。これに対し、ドコモはインターネット区間の遅延が大きくなれば、4Gと5Gで大きな差は出ないと主張する。確かに5G化すれば、「基地局とスマートフォンの間は無線方式が変わるため、最低で1msの低遅延になるが、実際の遅延はスマートフォンからコンテンツサーバの距離で変わってくる」(同)。いくら無線部分の遅延が小さくなっても、インターネットでの遅延が積み上がっていけば、無線区間の低遅延化は誤差になってしまうというわけだ。 こうした状況に対し、ドコモは危機感をあらわにする。中南氏も「ユーザー目線で考えると、5Gで速度が変わらないのは優良誤認の恐れがある」と語る。ユーザーが高速・大容量や低遅延を期待して5Gのスマートフォンを買ったにもかか
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