東京の大学に行くため、奨学金880万円を借りた女性。結果、自分でも思いもよらなかった仕事につくことに…… *写真はイメージです monzenmachi - iStockphoto 「10代の若者が数百万円の借金をする」――。今多くの若者が大学に進学するために「奨学金」を借りるが、"子どもの判断力"で借金をした結果どうなるかは、意外にあまり知られていない。 学歴社会において「大卒」という肩書きが必須となっている以上、学生目線では「借りないわけにもいかない」という現実もある。「そもそも大学の授業料が高くなっている」「学費を担ってきた親側におしよせる、可処分所得の減少」など、親たちの経済事情も刻々と変わっている。 そこで本連載では、奨学金を実際に借りた当事者たちに取材。「借りたことで、価値観や生き方にどんな変化が起きたのか?」。彼らのライフストーリーを追っていく。 今回、話を聞くのは山田志保さん