前回、いわゆるCTとMRIって、ちょっと違うものだった話をしたけど、覚えてますか? 今回はそこんところをもうちょっと説明してみよう。 CTっていうのはコンピューテッド・トモグラフィ(Computed Tomography)、つまりコンピュータ断層撮影の略称で、広い意味で使う場合はMRIはもちろん、コンピュータを使って物体を破壊することなくその断面像を撮影するあらゆる手法を指す。 でも、一般にCTって言う場合は、X線を使ったX線CTのことを指す場合が多い。 ざっくりとおおざっぱなことを言っちゃうと、実のところX線CTの基本はレントゲン写真と同じだ。レントゲンというのは、X線を身体に照射して、透過したX線の量の違いから、内部の画像を作り出す。 ただし、CTの場合は、検査機を身体の周りを一周させて、X線をいろんな方向から照射してる。で、その結果をコンピュータで処理して、立体的な映像を再構成してい
![「CT」と「MRI」の違いって何?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/725cfd2386de059edb0503e7e3326ad4449e59b0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fanchordesk%2Farticles%2F0904%2F03%2Fl_sk_mri.jpg)