クラウドコンピューティングという言葉を聞いたことはある人は多かろうと思うが、あまり深くその意義とインパクトを考えてみた人はまだそれほど多くないのかもしれない。 しかし、実は、このクラウドという概念は、インターネット登場以来の恐るべき変化の象徴かもしれないのである。 ■坂の上の雲を目指した日本人 「坂の上の雲」という司馬遼太郎さんの小説がある。開国をしたはいいが、問題山積で、砂をかむような思いで国作りをしていた明治時代。坂を上りきればきっとよいことがある、その坂の上にたなびく雲=(欧米列強などの)近代国家に手が届く、という日本人の情念を深く掘り下げた傑作だ。(その雲にたどり着く前の最大の障害がロシア(当時)との利害の対立であり、結果としての日露戦争だった) そしていま、僕たちはWebの上の雲を遠くまぶしく眺めている。 ■Webの上の雲とは Webの上の雲とは、GoogleやAmazonといっ
![Webの上の雲ークラウドコンピューティングとは:Speed Feed:オルタナティブ・ブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0b86a12a2dc3e493a87b193f4ee9e9bd486315f3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogs.itmedia.co.jp%2Fmt-static%2Fsupport%2Fassets_c%2Fuserpics%2Fuserpic-6-100x100.png)