『国際協働プロジェクト「グローバル・スーク」展』@東京大学総合研究博物館小石川分館 ヨーロッパ、アフリカ、アジア、極東、南米、北米など世界各地の人々から寄せられた様々な人工物を観覧に供することで、人間の有する造形感覚、表現手法、価値体系がいかに多様であり、その多様性を相互に認め合い、結び合う寛容さこそが、現代社会に分断をもたらしている言語、宗教、文化、人種の隔てを克服する上でいかに大切であるかを、視覚的かつ悟性的に理解させるためのものである。 (中略) 国際協働企画として始められた本プロジェクトは、今日の社会を織りなす人、モノ、交換(情報と物流)の地球規模的なネットワークの上に成り立っている。つねに動態状態に置かれているそれは、時代に縛られぬもの(a-temporary)、国家に縛られぬもの(a-national)、地域に縛られぬもの(a-regional)、名前に縛られぬもの(a-non