『国際オタク大学』に、また伊藤(バカ)くんのことを書いた。これでまた、僕に対するオオツカさんの罵倒がいずこかでなされることであろう(笑)。言っておくが、アレを書かせたのは岡田斗司夫だからね。 しかし、あの原稿は(海外取材旅行出立の直前に4時間で書き上げたものにしては)非常に気にいったものとなった。論旨の粗雑さは措くとして、そもそも自分が、いや、いま20代半ばからのオタクたちが、なぜあれほどまでに伊藤(バカ)くんを意識し、彼のエピソードを聞きたがるのか、あれほど負のキャラクターをもち、個人的には絶対尊敬も感心もできないタイプなのに、みんな伊藤(バカ)くんばなしを聞くことだけは大好きなのか、その秘密が、筆を進めるうちに、天啓のように脳内にひらめいた。まさに“ユーレカ!”である。 イニシエーション。文化人類学用語であり、入社式、成年式などと訳され、それら人生の節目々々において、自分のヒエラル