川崎・堀の内の風俗街に最近摘発が入って、いわゆる「ちょんの間」と言うやつがターゲットにされたらしい。「ちょんの間」と言うのは表向きは居酒屋とかで営業届けを出して、その実、ガラスの扉の向こうに怪しい衣装を着た女性が座ったり立ったりして客を引くところだ。僕は、7,8年前に「ゾンビ極道」が川崎の裏街道を舞台にした極道の話だったので、隠し撮りで実景を撮りに出かけた時に初めてこのガラス窓の向こうの女性たちの存在を知った。そこには、何か戦後とか昭和とかまだそう言う時代の闇の文化と言うか、森崎東の映画や田中小実昌の小説に出てくるような猥雑な時代の名残を感じた。 堀の内は川崎駅からちょうど川崎競馬場や競輪場へ向かう途中にある。別に堀の内を抜けていかなくても競馬場や競輪場へは行けるが、つまり、競馬であてたあぶく銭をここで使うようにうまく街が作られていたと言っても過言ではないように思える。実は横浜ベイスターズ