今回の展覧会は次の4章立てで、それぞれに相応しい展示物が並んでいた。 第1章 木挽町狩野家と橋本家 第2章 埼玉と木挽町狩野家 第3章 木挽町全盛期 第4章 明治維新‐盛者必衰、そして橋本雅邦へ 前回の「江戸の狩野派」のブログ記事では、探幽・尚信・安信・常信というような画家別の記載としているので、今回もそれに倣って画家別とし、木挽町狩野家の弟子だった橋本家歴代の画家については、各師匠の項の後に入れ、「一字相伝」の字は赤字とすることとした。 1.木挽町家6代・狩野典信(みちのぶ、1730-1790): 4代古信の子。早世した5代玄信の後を継ぐ。木挽町狩野家の「中興の祖」とされている。 出ていたのは《出山釈迦図》天真寺蔵↓という伝統的な主題の画だが、あまり迫力は感じられなかった。ただし、有名な大名茶人の松平不昧の箱書があり、この画は木挽町狩野家と交流のあった不昧から天真寺に贈られたということが
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