原料は「にがり」 東京電力福島第1原子力発電所のメルトダウン事故は、原子力エネルギーのコントロールが容易ではないことを、改めて私たちに突きつけた。 人類が長年にわたって依存を続けてきた石油や天然ガスなどの化石燃料は、燃焼させることで発生する炭酸ガスにより、地球温暖化をますます深刻にしている。。 しかもウランなどの原子力燃料は今後約60年、石油や天然ガスなどの化石燃料は約30年で枯渇すると言われる。エネルギー問題は、人類という種の生き残りをかけた喫緊の課題と言っても過言ではない。 こうした中で、水素などとともに次世代のエネルギーとして注目され始めた素材がある。地中に豊富にあるマグネシウムと、それを利用したマグネシウム燃料電池だ。 中東やオーストラリアの砂漠地帯で降り注ぐ太陽エネルギーは、1㎡当たり3㌔㍗と日本の3倍にも達する。この強力なエネルギーを使って、砂漠に無尽蔵にある塩化マグネシウム(
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