日本国民が自国の政権やマスメディアを批判するにあたって「まるで『北朝鮮』のようだ」と朝鮮を引き合いに出すことが、朝鮮に対する批判ではなく悪魔視であることは、過去のエントリで述べたとおりです*1。しかし、「まるでかつての日本である大日本帝国のようだ」というのも、それはそれで問題があると思います。 おそらく、日本国民の多くが「民主主義国家である戦後の日本は、大日本帝国とは違う」と言うはずです。しかし、はたして本当にそう言い切れるでしょうか。 「大日本帝国は、決して『過去の日本』ではない」と言うと、きっとリベラル派の皆さんから「お前は『戦後民主主義』(あるいは『戦後平和主義』)を否定するのか」とお叱りを受けるでしょう。もちろん、私は「戦後民主主義」あるいは「戦後平和主義」の全てを否定するつもりなどありません。しかし、「民主主義国家である戦後の日本は、大日本帝国とは違う」はずなのに、なぜいまだに国