急激な気候変動を引き起こす温室効果ガスの排出削減には、化石燃料から再生可能エネルギーへの移行が必要不可欠だ。しかし多くの場合、太陽光発電や風力発電に関する誤った情報や誤解が、その採用を遅らせている。 このたび、コロラド州にある米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の研究者たちが、ソーシャルメディアやマスメディアで広まっているソーラーパネルに関する2つの通説について、その誤りを明らかにした。研究チームは、学術誌『Nature Physics』に掲載された論文で、太陽光発電の普及が、廃棄パネルの「山」につながるという主張を一蹴した。さらに、ソーラーパネルの有毒性は、メディアや一部の政府機関によって大幅に誇張されていることを示した。 論文著者の1人であるNREL研究者テレサ・バーンズは「こうした通説は、再生可能エネルギーの普及を遅らせるためによく使われるが、それは気候変動への対応を遅らせるこ