あまたある方法論の中で、我が子に真っ先に取り入れるべきものは何か。人間の脳活動の仕組みを研究する川島隆太さんは「幼少期は読み聞かせ、学童期以降は音読をぜひ継続的に実践してほしい」という――。(第2回/全3回) ※本稿は、川島隆太『子どもの脳によいこと大全』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。 「音読」が最も脳を活性化させる 私はこれまで数百にものぼる実験を行い、脳が活性化する様子を研究してきました。 その中で、最も強く脳が活性化したのが「音読」でした。現在においても、私は音読以上に脳を活性化させる実験結果は見たことがありません。 音読を行うと、脳の神経細胞が一斉に活性化し、脳の血流がどんどん高まって、大脳全体の70パーセント以上が活動しはじめることがわかっています。