精神疾患を患っている人間が他人と暮らすというのは楽なことではない 精神を病んでいると、ご飯が一切喉を通らない日、床に倒れて何時間も動けない日、トイレに行くのもしんどい日、いろいろある 掃除なんかしたくねえ 買い物なんか行きたくねえ 風呂なんか入りたくねえ 入れねえ 一人暮らしならそれでいい ご飯を食べたくない日は食べなくていい 床から動けないなら動かなくていい トイレもまあ後で自分で始末するなら垂れ流せばいい 掃除も買い物もしなくていい 風呂も入らなくていい だけど、他人と暮らしていると、そういうわけにはいかない ご飯を三食作って決まった時間に食べる 皿を洗う 掃除や片付けをする 日用品のストックや冷蔵庫の中身を確認して買い物に行く そういうことをしなければいけない そして何より、相手も同じ人間なので 「悲しい」「しんどい」「つらい」は鬱と診断された人にのみ抱くことを許された感情ではないの