東京の新名所になった「東京スカイツリータウン」は、世界一の高さ(634メートル)を誇る電波塔である「東京スカイツリー」を核に、商業施設の「東京ソラマチ」、オフィス・教育関連施設の「東京スカイツリーイーストタワー」「すみだ水族館」や「コニカミノルタプラネタリウム」などを擁する大型複合施設だ。運営主体の東武鉄道にとって、この都市再開発は会社始まって以来の大型プロジェクト。大事業に立ち向かった150人の精鋭たちは、地元沿線の活性化を願い、「夢の街」を作り上げた。 「これは本当にチャンス。地元の沿線にとっても良い再開発になると直感した」。2004年12月、東武鉄道で経営企画を担当していた守都正候・東武タワースカイツリー観光営業担当課長は、本社がある地元・東京都墨田区から、東京タワーに代わる新電波塔の誘致の協力要請を受けたときのことを忘れることができない。 当時、遊休地となっていた押上地区(東京