香港(CNNMoney) マレーシア政府は30日までに、同国とシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設計画を中止すると発表した。膨大なコストに見合うだけの利益が見込めないというのが理由で、中国が関与している他のインフラ事業にも影響を及ぼす可能性がある。 マハティール首相(92)は28日、首都クアラルンプールで記者団に対し、当該の高速鉄道の建設には「巨額の費用」がかかると説明。マレーシア政府にとって採算がとれるのか、利用者に多くの利益をもたらすものになるのかといった観点から疑問を呈し、「有益ではない」との認識を示した。 専門家は計画のコストの総額として170億ドル(約1兆8000億円)前後が必要になると推計する。シンガポール政府は、計画の中止に関してマレーシア側から現時点でいかなる通知も受けていないとしている。 今月初めの総選挙で予想外の首相返り咲きを果たしたマハティール氏は、マレーシアの財政赤字を
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