札幌避難の309人、甲状腺に問題なし 内科医らが子どもら検査 (02/23 12:00) 札幌市内の内科医らが22日までに、福島第1原発事故に伴う放射能の影響を懸念して同市に避難している18歳以下の170人を対象に無償で甲状腺検査を実施、全員に問題がなかった。 さっぽろ厚別通内科の杉沢憲院長らが避難世帯の要望で昨年12月から、0~18歳(平均5・6歳)を対象に行っていた。超音波による画像診断で、4人にしこりが確認されたが、精密検査の結果、全員良性だった。<北海道新聞2月23日朝刊掲載> < 前の記事 | 次の記事 >
福島の警戒区域、定住者は7人に 4人退去 救急搬送の女性も (02/09 10:07) 東京電力福島第1原発事故で、福島県9市町村にかかる警戒区域(対象約7万8千人)にとどまっていることが1月中旬に判明した6戸11人の住民のうち、4人が体調不良や「身内の不幸」を理由に区域外に出て5戸7人になったことが9日、市町村などへの取材で分かった。7人は50~90代の男女。 居住が確認されている自治体は田村市、富岡町、楢葉町、川内村の4市町村と変わらないが、田村市の1戸4人、川内村の2戸2人がそれぞれ1人になった。 川内村の警戒区域から出たのは、避難指示を拒んで1人暮らしを続けていた80代の女性。1月下旬に体調異変で救急隊が郡山市の病院に搬送した。 < 前の記事 | 次の記事 >
原発「関西が最も危険」 老朽と金属劣化、研究者指摘 (01/20 20:49) 福井県内にある原発7基の再稼働差し止めを滋賀県の住民らが求めた大津地裁の仮処分審で「材料や機器劣化による原発事故の危険性は関西エリアが最も高い」とする井野博満東大名誉教授の意見書を住民側が提出することが20日、訴訟関係者への取材で分かった。 井野氏は意見書で、原子炉の健全性を評価するため圧力容器内に置かれた試験片の耐性を分析。「最も劣化が進んだ九州電力玄海原発1号機(佐賀県)に次ぎ、全国でワースト2~6が福井県に集中している」と指摘し、事故があれば近接する関西地方が大きな被害を受ける可能性を示した。 < 前の記事 | 次の記事 >
泊村長選 無風の公算 脱原発団体も擁立断念 (01/07 09:08) 【余市】北電泊原発が立地する後志管内泊村長選(10日告示)に向け、立候補者の公募を続けていた同管内余市町の市民団体「脱原発後志住民ネットワーク」(牧野時夫世話人)は6日、「具体的に話を進める候補は見つからなかった」として擁立断念を決めた。 泊村長選は再選を目指す現職の牧野浩臣氏(65)以外に立候補の動きがなく、同ネットが「脱原発」を争点に選挙戦とするため、12月からインターネットのブログやツイッターなどで公募していた。 牧野世話人は「本人からの問い合わせや推薦を受けて働きかけた人は複数いた」としながらも、「村政全般に責任を持てる候補を探すのは難しかった」と説明。福島第1原発の事故後、初めての泊村長選が無風となる可能性が大きいことに「村内にも選挙を望む声があるはずで、残念だ」と述べた。 昨年10月、同管内岩内町長選で脱原
副読本 文科省と経産省が、昨年2月につくった小学生用の原子力エネルギー学習副読本の題名は「わくわく原子力ランド」だった▼イラストをふんだんに使った色刷り冊子は、「原子力ランド館長」の「げんしろう博士」が、「メカトロ小学校」からやってきたロボット兄弟に原子力の世界を体験させるという筋立て。表紙では、ロボットたちが風船につかまって青空に浮かぶ。「君たち、はやくこっちにおいでよ。楽しいよ!」と遊園地にでも誘っているかのようだ▼中身は、「巧妙」というよりも、あからさまなイメージ誘導の仕掛けがほどこされていた。火力発電所のイラストは目をつり上げて大口で大量の石炭をほおばり灰色の煙を吐く。原発はおちょぼ口で少量のウランを食べ、にっこりほほ笑む▼「原子力は、いざという場合にも周囲へ影響をふせぐしくみで安全がまもられているのじゃ」という「博士」の言葉はいまとなっては、空々しく響く▼文科省は原発事故後の批判
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