『永遠の0』と日本人 (幻冬舎新書) 作者: 小川榮太郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/12/12メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る『永遠の0』、『終戦のエンペラー』や宮崎駿アニメを題材に筆者の心情をつづったエッセイ。Amazonのレビューには、「特攻の真実を知る事ができて本当に感謝しています。」「(筆者の)勉強量、情報量、洞察力、分析力は半端ではありません。」といった絶賛の辞が並んでいるが、本書を読んで、太平洋戦争(筆者は大東亜戦争と呼んでいる)や特攻についての歴史が学べると思ってはならない。 むしろ、簡単なところでミスが目立つ。 昭和十七年六月のミッドウェー海戦で太平洋艦隊の主力部隊が、戦術的判断の誤りを重ねて壊滅的な打撃を蒙り(p125) ここを読んだ時、わが目を疑った。筆者が「日本はミッドウェー海戦で勝っていたのだ」と言い出したのかと思った。太平洋