記事なので詳細は分からないが、この事故は来年からの特定検診に対するアラームであり、国の愚かで浅はかな、保健行政による尊い犠牲者という側面もあると感じている。 来年から、保健師主導で、メディカルチェックを飛び越して一律の運動指導がなされるのである。一種の国家的統制運動指導がなされようとしている。個別化された運動指導の対極にあるものであり、日本全体でいえば、こういうリスクは想定できるものである。 もともとこの“メタボリック・シンドローム”は医療削減だけが目的で、医師関与をきわめて嫌う制度で、リスクのある対象者への配慮がなされていない。具体的には、虚血性要因のある場合、負荷心電図などでチェックがなされ、最大酸素摂取量予測やリスク層別化による運動指導の個別化があって、安全で有効な運動指導が初めてできるといえるのにそれは無視しているのである。 それにしても、この不幸な事例は、おそらくこの課長の労災認
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