供述調書漏えい事件の第7回公判が開かれた奈良地裁第101号法廷=奈良市の奈良地裁で2009年2月24日午後1時28分(代表撮影) 奈良県田原本町の母子3人放火殺人事件を題材にした単行本を巡る供述調書漏えい事件で、秘密漏示罪に問われた精神科医、崎浜盛三被告(51)の論告求刑公判が24日、奈良地裁(石川恭司裁判長)であり、検察側は懲役6月を求刑した。続いて弁護側の最終弁論もあり、結審する予定。言論、出版の自由と少年法を巡って議論を呼び、情報源が罪に問われた異例の裁判は、4月15日に判決が言い渡される。 本はフリージャーナリスト、草薙厚子さん(44)の「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)。殺人などの非行事実で中等少年院送致となった当時高校1年の長男(18)の供述調書を引用し、07年5月に出版された。 起訴状などによると、崎浜被告は奈良家裁から長男の精神鑑定を命じられた後の06年9月、京都