10月11日は「国際ガールズ・デー」。今年から、国連が新たに制定した国際デーだ。 日本ではあまり考えられないことかもしれないが、「兄弟は学校に行けても、自分は学校に行かずに働かなくてはならない」「兄弟の方が良い食事をもらって、自分は十分な栄養が取れない」「まだ若いうちに結婚をさせられてしまう」「暴力や性的嫌がらせの被害に遭いやすい」などと、女の子だからという理由でつらく厳しい状況に置かれている子どもが、世界中には多く存在する。 「国際ガールズ・デー」は、世界中のより多くの人が、こうした女の子の状況に関心を持ち、女の子の人権を尊重するようになることを目的として制定された、いわば「世界中の女の子の未来を切り開くための日」だ。JICAは、女の子がより良い生活を送ることができるように、さまざまな取り組みを行っている。その一例を紹介したい。 中東の国、イエメンは、世界で最も基礎教育の男女格差が大きな