われわれ校閲記者が仕事中に手放せないのが「毎日新聞用語集」です。入社時に全社員に配布され、特に校閲記者は頭にたたきこむよう指導されます。中に書いてあるのは新聞製作にあたって守るべきことばのルールと、注意すべき事項です。新聞の日本語は難しすぎず、分かりやすい文であることが求められます。日常生活やビジネスなどの場においても同じことが要求されることは多いですから、毎日新聞用語集が一般の皆さんにも役立てる機会は多くあると思われます。 この用語集は書店などでも販売していましたが、2007年版を最後に一般向けに販売をしていませんでした。つまり、毎日新聞がどのようなことばのルールに基づいてつくられているのか、校閲記者たちがどのようなことに注意しながら働いているのか、読者の方に知っていただく手段がなかったのです。読者の方からの要望も受け、このたび「毎日新聞用語集」(電子版とオンデマンド版)を発売することに