人口が増え、世帯収入が減少毒舌、ゴーマン、言いたい放題の不動産王ドナルド・トランプ(69)が米大統領選の共和党候補者選びで指名獲得を確実にしたのはなぜでしょう。考えるヒントがあります。米シンクタンク、ピュー研究所が米国の381大都市統計地域(以下、都市圏)のうち229都市圏の世帯収入の変化を調べて報告しています。 公開されているピュー研究所のデータと英紙フィナンシャル・タイムズの記事を参考にバブルチャートを作ってみました。横軸は2000年から14年にかけての229都市圏(米国全人口の76%)の人口変化率、縦軸は世帯収入(中央値)の変化率です。バブルの大きさは人口を表しています。 出所:ピュー研究所データをもとに筆者作成人口はグラフの右側の方向に増える一方、世帯収入は下の方向に下がっていることが一目瞭然です。バブルの大きさは人口を表しているので、収入の下がった世帯がものすごく増えていることが