2024年6月13日のブックマーク (3件)

  • 彼女にサボテンをプレゼントした

    下北沢の雑貨屋の軒下にサボテンが売られていた。 親指くらいのサイズ、100円。 同棲している彼女が好きそうだなと思った。 その日は給料日で余裕があった。 店の中で椅子に腰掛け気だるそうに雑誌を読んでいる店主に声をかけて、サボテンを買った。 レジでサボテンを袋に入れてもらっている間、なんとなしに気恥ずかしさが湧いた。照れ隠しに「プレゼントなんすよ」と言ってみた。 「へえ、誰に?」と店主。 「同棲している彼女に」 「サボテンはね、人を選ぶよ」。目を合わせず店主がつぶやいた。 きっと喜ぶよ、とか、センスいいね、とか、客商売ならもっと気の利いた一言もあるだろうに、と思ったが、妙に納得した。 サボテンを持ってる自分がおかしくて、足早に家に向かった。 家の間取りは玄関扉を開けるとすぐに廊下兼台所がある。 扉を開けると煮込み料理を作っている彼女と目があった。 彼女の視線が俺の顔から右手に移る。 「…サボ

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    zeppeki01
    zeppeki01 2024/06/13
  • 男を見分けるたった一つの冴えないやり方

    結婚すべき男を見分ける方。それは「貴女の仕事の話をちゃんと聞いてくれる」です。あなたの話に共感して、昇給や出世を一緒に喜んでくれる人。(ちなみに良いことがあったと話した時、一緒に喜ばずに反応が微妙な相手は男女問わず潜在的にあなたを馬鹿にしている人だそうです) 残念ながら私が過去に付き合った男はみんな、すぐ会話泥棒して自分の仕事の話にしたり「どうせ俺の仕事の方が社会的に意義も収入も『上』、例え今は違っても将来的にはそうなるし」が透けて見えた。男は私を下げよう下げようとしてくるし辛い時支えてくれなかった。 仕事は稀に震えるほど応えてくれるし、支えて押し上げてくれる。 勿論、専業主婦になっても相手を下に見ずに変わらず尊重し続けてくれる男性も世の中にはいる。でも30も半ば、ここまでの人生で出会えなかったし,そういう立派な人は私なんか選ばない。だから独身。

    男を見分けるたった一つの冴えないやり方
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    zeppeki01 2024/06/13
  • やっぱり旦那は夜の街に行っていた (追記あり)

    なんて事はない、前に使っていた携帯電話が居間にあったものだから。 記憶の中でロック解除している指の軌道を思い出すと、パスワードはなんとなく想像がついた。 そのままタップしたらロック解除されたものだから、何の気なしにSNSを見てしまったのだ。 予兆はあった。 数年前、その時も見なければ良かったのにロックを解除してしまった。 ネット検索エンジンの履歴にはメン工スのURL。 これ以上ないくらい、心臓がバクバクしたが検索だけで済んでいた、とその時は判断したのでひとまず写真だけ撮ってそっ閉じした。 それから何かあった時の為にと残しておいたけど、ある日、心が苦しくなって削除してしまった。 仕事に行く前、必ずキスをしてくれる旦那を疑いたくはなかったから。 レスになったのも、自分に魅力が無くなったからだと一人で慰むようになった。 今日も旦那は仕事に出かけていった。 目の前には機種変したばかりの旧携帯。 「

    やっぱり旦那は夜の街に行っていた (追記あり)
    zeppeki01
    zeppeki01 2024/06/13