業務データやセンサデータなど、膨大なデータがビジネスの現場に日々蓄積されている。これらのいわゆるビッグデータを素早く分析し、次の打ち手につなげることは、企業にとってきわめて重要な経営課題となってきている。 世界のトップ企業では「予測分析技術(Predictive Analytics)」に注目が集まっている。データ分析から“予測モデル”をつくるテクノロジーだ。未来が高精度に予測可能になれば、ビジネスチャンスは飛躍的に増大する。顧客の行動を先取りしたり、部品の故障発生を予測するなど、業種業態を問わずその活用が広がりつつある。 日本電気(以下NEC)は、独自の「予測分析自動化技術」を昨年末に発表、2017年度中に顧客に提供できるよう準備を進めている。これは最先端のAI技術群「NEC the WISE」を駆使した新技術だ。昨年行ったNEC、三井住友銀行(以下SMBC)および日本総合研究所の共同実証