【2007年10月5日 宇宙科学研究本部】 日本のX線天文衛星「すざく」とNASAのX線天文衛星チャンドラによる観測で、さそり座にある超新星残骸が、とてつもない速さで宇宙線を生成していることが突き止められた。地球に降り注ぐ宇宙線の源が、超新星爆発の衝撃波であるという長年の仮説を強く支持するものとなった。 (左)超新星残骸 RX J1713.7-3946の位置、(右)「すざく」によるRX J1713.7-3946のX線画像。クリックで拡大(提供:田中孝明氏、Aharonian et al.) (a)超新星残骸 RX J1713.7-3946の西側外殻、(b)パネルaの中 box(b)の拡大図、(c)パネルaの中 box(c)の拡大図。4ケタの数字は、観測年。黄色の矢印の先にあるX線は、宇宙線が超高エネルギーに加速されたことを示しており、別の年の画像中では消えていることがわかる。クリックで拡大