知っておかなければなに関するzetubowのブックマーク (2)

  • 残響 - ナマケモノの飛行訓練

    わたしは文章を書いている。あるいは絵を描いている。 わたしはわたし自身を信じない。わたしの全てを疑っている。 たとえばあることについて語っているとき、そのほとんどが、自分の言葉ではないことを自覚している。わたしはわたしひとりの個性によって形成されてはいないことを、自覚している。 わたしのことばは、いつも過去に誰かが語った言葉であり、歌であり、どこかで読んだ文字でもある。それすらも、はるか昔に誰かが語った言葉に違いない。そしてさらに遡れば、また違うどこかの誰かの言葉になる。名のあるひと、あるいは無名のひとたちの言葉。はじめに言葉ありきってやつだ。 そうしてわたしは、連綿と紡がれていくそういうものの末端を捕まえて、わたしはわたしの言葉として、感受性として、知るや知らずや無意識にも持ち出し、時にしたり顔で語っているに過ぎない。 だがわたしは決してそのことを恥じているわけではない。むしろそれを当然

  • 非正規から正社員へステップアップする知人の覚悟が悲壮すぎて絶句した。 - Everything you've ever Dreamed

    地元のスナックで前の会社で同僚だった男と再会した。彼は、ちっぽけな自尊心ゆえだろうか、派遣なのか期間工なのか、詳しいことを語ろうとしないので詳しくは知らないが、退職後は、いわゆる非正規雇用といわれる立場で働いていた。所属部署が違ったので彼の働きぶりや能力は知らない。僕が彼について知っているのは「真面目で言われたことだけはしっかりやるが愚痴っぽくて陰気」というビミョーな非公式評価くらいだ。 その彼が、この春から正社員になるという。前の会社を辞めて、6年に及ぶ時給生活を経て、ようやく訪れた50才の春。「よかったですねー」といいながら、僕は彼を正社員として採用する会社があることに感動していた。実感が伴わず、ともすると幽霊みたいに思えたアベノミクスの効果を、はじめて目の当たりにした気分だった。僕も昨夏まで8か月続いた無職期間で、再就職のつらさをこれでもかと世間から思い知らされた身分だ。40超の平凡

    非正規から正社員へステップアップする知人の覚悟が悲壮すぎて絶句した。 - Everything you've ever Dreamed
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