イチジクは現在の中東、アラビア地方を原産地とするクワ科の落葉樹で、江戸時代の寛永年間(1624~44)に日本に入ってきたとされている。晩夏(8月)から晩秋(11月)にかけて実を熟させる。 タンパク質分解酵素フィシンを含む イチジク。日本では8月~10月に出回る。イチジクの断面。中心の赤い粒の部分が花 かつては畑や庭に植えられていたが、今ではそんな姿も少なくなり、日本人にはそれほど身近な果物ではなくなった。 とはいえ、真っ盛りのイチジクは果物屋、八百屋、スーパーで見かけることができる。そんなとき、たとえば消化不良や便秘で悩んでいたら、食べてみるのもいいかもしれない。日本では昔から、そうした症状を改善するのにイチジクを食べるといいという民間療法があるからだ。 それを説明する前に、イチジクという果物について説明しよう。中国ではイチジクを「無花果」(むかか)という。もちろん“むかか”は日本読みだが
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