安曇野市やあづみ農協(安曇野市)などでつくる市農業再生協議会(旧市営農支援センター)は23日、市内5カ所計約1・3ヘクタールで2010年から取り組んだ冬の田に水を張る「冬水田んぼ」によるコメの味の変化や地下水涵養(かんよう)などの結果をまとめ、市内で開いた報告会に示した。味や収量に目立った変化はなく、「労力が大きい割に見返りが少ない」と総括。今年秋も味は検査するが、13年度以降も水を張るかは未定だ。 前冬に田に水を張らずに育てた10年秋収穫分と、冬水田んぼを経た11年秋収穫分の食味を検査。低いほど粘りが出ておいしいタンパク質の割合が増えるなど、味を示す点数は落ちた。収量は微増した。 水を張る間、協力農家は3~4日に1回は水の管理作業をした。豊科の田ではあぜから漏れないようシートを張ったがモグラやネズミが穴を開け、水が漏れる例があった。夏に比べ水量が少ない用水路は凍りやすく、落ち葉がたま