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ブックマーク / owlman.hateblo.jp (3)

  • 『HHhH プラハ、1942年』ローラン・ビネ - ボヘミアの海岸線

    いったい何を根拠に、ある人物が、ある物語の主役であると判断するのだろうか? その人物に費やされたページ数によって? ——ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』 自分語りとアンチ歴史スパイ小説 「事実かどうかを1次情報まで戻って確認せよ、重要なことから書け、つねに自分とすべてを疑え、客観性を忘れるな」。書く者としての心構えを、ボスや教授からくりかえしくりかえし聞かされてきた。 だが、客観的に書くとはなんだろうか? それは人類に可能なのか? フランスの若く野心的な小説家は、この問いについての物語で答えようとした。ラインハルト・ハイドリヒ——第三帝国でもっとも危険な男、プラハの死刑執行人、虐殺者、金髪の野獣、山羊、ユダヤ人ジーズ、鉄の心臓を持つ男、地獄の業火が想像した最悪のもの、女の子宮から生まれたもっとも残虐な男、<HHhH>——Himmlers Hirn heibt Heydrich

    『HHhH プラハ、1942年』ローラン・ビネ - ボヘミアの海岸線
    zhc
    zhc 2014/12/23
  • 池澤夏樹の世界文学全集は、何が読まれているのか? - ボヘミアの海岸線

    池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」は何が読まれているのだろう? 海外文学死亡かるたのまとめを作っているとき、ふとそんな疑問が頭をよぎった。 わたしにとって池澤夏樹の世界文学全集は、なんとも不可思議なポジションにある。持っていそうで持っていなそう。あるいは、持っていなそうで持っていそう。じゃあ実際のところはどうなんだということで、なっちゃん全集でどのタイトルを所有しているか、Twitterでアンケートをとってみた。 皆が買った作品は何か、そしてほとんど買われていない作品は何なのか? 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の所有は?(not図書館)(アンケート) 1位: 巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5) 作者: ミハイル・A・ブルガーコフ,水野忠夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/04/11メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 22

    池澤夏樹の世界文学全集は、何が読まれているのか? - ボヘミアの海岸線
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    zhc 2014/11/28
  • 冬に読みたい海外文学20冊 - ボヘミアの海岸線

    雨が降ると地面が凍えたように青くなる季節になった。わたしは冬に鍋をするのが好きだが、それ以上にアイスクリームをべるのが好きだ。寒い冬にあえてもっと寒いことをするのが好きなのである。 というわけで、寒い土地の冬を描いた海外文学リストである。セレクトのテーマは「冬の厳しさと美しさ」(このテーマで選ぶと、なぜかロシアが入らなかった)。ぬくぬくとした部屋で、スープをすすりながら、のんべんだらりと読みたい(2019年1月更新)。 カナダ、ケープ・ブレトン島の厳冬を描く。透きとおるように寒い、流氷のような世界と、人間の悲哀と誇りが結晶のようにきらめく。当にどれもよくて参る。 デンマーク文学。掟と抑圧に抗おうとする人たちの物語。冬の終わりのヴィジョンが鮮烈な「ペーターとローサ」のラスト1ページがすさまじいので、まずはこれだけでも読んでほしい。 アメリカのシカゴに住む移民たちの短編集。「冬のショパン」

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    zhc 2014/11/13
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