看護師などの国家試験(国試)の制度改善を検討してきた医道審議会保健師助産師看護師分科会の部会は10日、改善事項や合格基準などを盛り込んだ報告書案を議論した。厚生労働省が示した報告書案では、看護師国試の出題数や合格基準の変更は求めなかったが、「看護におけるマネジメント」などの3科目を取り上げ、複数科目の知識を統合した出題にするよう要望。今後、部会の委員から出た意見を踏まえて修正し、今年度内に正式な報告書を公表する見通し。【新井哉】 報告書案では、看護師国試の合格基準は「現状維持が望ましい」と記載。出題数も「必須問題も含めて現行どおりとする」とし、これまでの基準を踏襲する方針を示した。 また、必要な看護サービスを提供するための知識や能力に触れ、「出題内容を充実させる必要がある」と指摘。「看護の統合と実践」の科目は「見直しが必要」とし、より臨床実践に近い形で知識や技術を統合して判断する出題内