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映画批評に関するzinizのブックマーク (334)

  • 超映画批評『ティンカー・ベル』100点(100点満点中)

    『ティンカー・ベル』100点(100点満点中) Tinker Bell 2008年12月23日(火・祝)より、ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/79分/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ 監督:ブラッドリー・レイモンド、キャラクター創造:J・M・バリー 、脚:ジェフリー・M・ハワード 声の出演:メイ・ホイットマン、ルーシー・リュー、アンジェリカ・ヒューストン、アメリカ・フェレーラ もっとも有名な妖精、ティンカーベルが4部作に 08年冬のディズニーはアニメーション二立てだが、先行する『WALL・E/ウォーリー』こそが大命なのは誰の目にも明らか。こちら『ティンカー・ベル』は、アメリカでも小規模にひっそりと公開されたきり。彼らは四部作の壮大なプロジェクトにすると意気込んでいるが、この調子では2以降はビデオのみ、なんてことにもなりかねない。 ネバーランドにある妖精の谷に、元気

  • 超映画批評『REC/レック2』85点(100点満点中)

    『REC/レック2』85点(100点満点中) 2009年10月24日(土)、シネマサンシャイン池袋、新宿シネマスクエアとうきゅう他全国"第2次感染"ロードショー 2009年/スペイン映画/原題:REC2/カラー/85分/ドルビーデジタル/R-15/配給:ブロードメディア・スタジオ 監督・脚:ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ 撮影: パブロ・ロッソ 出演:ジョナサン・メイヨール オスカル・サンチェス・サフラ マニュエラ・ヴェラスコ 前作よりはるかに面白く、そして怖い 自分がみたままを映像にする、いわゆる主観撮影という技法が流行している。中でも『REC/レック』はスペインで記録的大ヒット、成功例といえるだろう。早々にハリウッドに買われたリメイク権は、誰も気づかぬままいつのまにかビデオスルー作品となっていたが、オリジナルの続編である『REC/レック2』は、無事日でも劇場公開が決定した。

  • 超映画批評『TO(トゥー)』85点(100点満点中)

    『TO(トゥー)』85点(100点満点中) 2009年10月16日(金)、TOHOシネマズ木ヒルズにてプレミア上映 2009年/日/カラー/120分/販売元: エイベックス・マーケティング 原作:星野之宣「2001夜物語」(双葉社刊)監督:曽利文彦 音楽:高橋哲也 声の出演:大塚明夫 朴路美 福山潤 平野綾 これぞSFの醍醐味、技術の特性もマッチした傑作 『TO(トゥー)』は、すでにレンタル中のオリジナルビデオアニメだが、2009年10月16日に六木ヒ ルズの大スクリーンで一夜限りの上映が決まったので、急遽欄で紹介することにした。 地球軌道上に浮かぶ宇宙ステーション、通称「ミッドナイトバズーカ」は、今日も月面基地に向け、物 資の射出作業が行われていた。そんなとき、リーダーのダン(声:大塚明夫)に知らせが入る。15年ぶ りに輸送船フライングダッチマンが帰還し、地上に降りる前に一時寄

  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』85点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』85点(100点満点中) THE BUTTERFLY EFFECT 3:REVELATION 2009年10月17日(土)より銀座シネパトスにてロードショー 2009年/アメリカ/カラー/90分/配給:リベロ AMGエンタテイメント 監督:セス・グロスマン 制作:J・C・スピング 脚:ホリー・プリクス 出演:クリス・カーマック レイチェル・マイナー ミア・セラフィノ サラ・ハーベル シリーズ一作目に迫る名脚 愛する女を救うため、何度でも過去に戻る男の物語「バタフライ・エフェクト」(04年)は、当サイトでも最高ランクの評価(98点)としたが、実際に見た人たちの満足度もきわめて高い傑作であった。あの映画の何がよかったかといえば、それは誰に聞いても脚と回答がくる。その脚家エリック・ブレスは、偶然にも今週公開の「ファイナル・デッドサーキット 3D」の

  • 超映画批評『ATOM』90点(100点満点中)

    『ATOM』90点(100点満点中) Astro Boy 2009年10月10日(土)より新宿ピカデリー他全国ロードショー!! 2009年/アメリカ/カラー/95分/提供:角川エンタテインメント 配給:角川映画 , 角川エンタテインメント 原作:手塚治虫「鉄腕アトム」 監督:デビッド・バワーズ 脚:ティモシー・ハリス 声の出演:フレディ・ハイモア クリスティン・ベル ネイサン・レイン ぜひ小さい息子さんとご一緒に 手塚治虫の代表作で、日アニメの元祖的存在「鉄腕アトム」は、意外だがこれが初の劇場版となる。製作したのは香港発のアニメ制作会社「イマジスタジオ」。そこにハリウッドスターが声を当て、米国では300スクリーン越えの大規模公開、その他50カ国以上で上映が予定されている。日原産のコンテンツとしては、大命といってよい話題作である。 未来都市メトロシティの科学省長官で天才的科学者のテン

  • 超映画批評『私の中のあなた』85点(100点満点中)

    『私の中のあなた』85点(100点満点中) My Sisters keeper 2009年10月9日(金)より TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー! 2009年/アメリカ/カラー/110分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ 監督:ニック・カサヴェテス 出演:キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン 見終わったあとに議論がまきおこる どんなに若くても、女は女。たとえ11歳の子供に見えても、その中には大人をさえうならせるオンナの一片が必ず入っている。 11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)はテレビCMで有名な弁護士を雇った。母親(キャメロン・ディアス)らを訴えるためだ。じつはアナは、白血病の姉ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)のために生まれたデザイナーズベイビー。姉の命を守るため、これまで臓器や血液を提供する事を期待されてきたが、いまそ

  • 超映画批評『あの日、欲望の大地で』80点(100点満点中)

    『あの日、欲望の大地で』80点(100点満点中) The Burning Plain 2009年9月26 日(土)よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ他にて全国順次ロードショー 2008/アメリカ/英語スペイン語/カラー/シネスコ/SRD・ DTS・SDDS/106分/配給:東北新社 監督・脚:ギジェルモ・アリアガ 音楽:ハンス・ジマー、オマー・ロドリゲス・ロペス プロダクション・デザイン:ダン・リー 出演:シャーリーズ・セロン キム・ベイシンガー ジェニファー・ローレンス ジョン・コーベット 邦題はエロドラマみたいだし、公式資料はネタバレときた 白身魚フライなど、他のおかずが充実していながら「のり弁当」などと控えめに自称する、ほか弁人気メニュー並に良心的な当サイトではそんなことはないが、他メディアによる『あの日、欲望の大地で』の映画紹介には、重度のネタバレが含まれる可

  • 超映画批評『ドゥームズデイ』70点(100点満点中)

    『ドゥームズデイ』70点(100点満点中) Doomsday 2009年9月19日、新宿ミラノほか全国ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/105分/提供・配給:プレシディオ、協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント 監督・脚:ニール・マーシャル 出演:ローナ・ミトラ ボブ・ホスキンス マルコム・マクダウェル ノーテンキ世紀末アクション 『ドゥームズデイ』は、モヒカン刈りに肩パットをつけてヒャッハー! の世界をあますところなく映像化した痛快アクション劇である。 ぷんぷんとB級カルトのにおいがするが、製作費は堂々の30億円クラス。ニール・マーシャルという監督は「ディセント」(05年)だの「ドッグ・ソルジャー」(02年)といった、微妙なB級C級娯楽映画が得意な人で、来1000万円も与えればそれで十分な映画を作る人物。 そんな男に30億円も与えてしまったからさあ大変。バイクの

  • 超映画批評『サブウェイ123 激突』75点(100点満点中)

    『サブウェイ123 激突』75点(100点満点中) The Taking of Pelham 123 2009年9月4日、TOHOシネマズほか日劇にてロードショー 2009年/アメリカ映画/スコープサイズ/105分/配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 監督:トニー・スコット 原作:ジョン・ゴーディ 脚:ブライアン・ヘルゲランド 出演:デンゼル・ワシントン ジョン・トラボルタ ジョン・タトゥーロ ルイス・ガズマン 今見るなら、オリジナルより面白いかも スタイリッシュな映像とアクション演出で知られるトニー・スコット監督の最新作は、確かに彼らしいおしゃれな見た目の映画だが、どこか「古きよきアメリカ映画」的な懐かしい香りも感じさせる。 もっとも作は、74年の地下鉄サスペンス「サブウェイ・パニック」のリメイクだからその印象も当然かもしれないが、何はともあれ、安心して楽しめるアメリカンエ

  • 超映画批評『96時間』85点(100点満点中)

    『96時間』85点(100点満点中) Taken 2009年8月22日、TOHOシネマズ 有楽座他 全国ロードショー 2008年/フランス/カラー/93分/配給:20世紀フォックス映画 監督:ピエール・モレル 製作・脚:リュック・ベッソ 脚:ロバート・マーク・ケイメン 出演:リーアム・ニーソン ファムケ・ヤンセン マギー・グレイス 史上最強のお父さんが登場 アイデアが枯渇気味で、四六時中知恵を絞ってうんうん唸っているハリウッドのプロデューサーらは、『96時間』を見て目からうろこが落ちたのではないだろうか。 特筆すべきは驚くべきシンプルさ。なんのひねりもない、まっすぐ一直線なストーリー。それなのに、異様に面白い。忘れていた娯楽映画の原点を思い知らされる作は、米国民にも大受けし、見事その週の興行ランキング一位を記録した。 かつて秘密工作員として腕を鳴らしたブライアン(リーアム・ニーソン)

  • 超映画批評『ココ・シャネル』75点(100点満点中)

    『ココ・シャネル』75点(100点満点中) Coco Chanel 2009年8月8日よりBunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他にて全国ロードショー 2008/アメリカ・イタリア・フランス/138分/カラー/配給:ピックス 監督:クリスチャン・デュゲイ 脚:エンリコ・メディオーリ コスチューム・デザイナー:ピエール=イヴ・ゲロー 出演:シャーリー・マクレーン バルボラ・ボブローヴァ マルコム・マクダウェル ファッション業界一のカリスマの波乱万丈な人生 創業100周年ということで、3のシャネル映画が封切られる予定だが、その先鋒をつとめる作も期待通りの見事なできばえであった。 作は劇映画の形式を取った伝記ドラマで、物語は1954年、久々にファッション界に復帰したココ(シャーリー・マクレーン)の新作ショーが不振に終わり、彼女が過去の栄光を回想するところから

  • 超映画批評『ボルト』85点(100点満点中)

    『ボルト』85点(100点満点中) Bolt 2009年8月1日(土)より、全国ロードショー ※一部劇場にてディズニーデジタル3-D上映 2009年/アメリカ/カラー/103分/配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン 監督:バイロン・ハワード、クリス・ウィリアムズ 脚:ダン・フォーゲルマン、クリス・ウィリアムズ 音楽:ジョン・パウエル 声の出演:ジョン・トラヴォルタ スージー・エスマン マーク・ウォルトン マイリー・サイラス (日語版)佐々木蔵之介 江角マキコ 天野ひろゆき 自分の住む町が撮影所だと知らなかった犬の物語 この次の週には『忠犬ハチ公』の米国リメイクも公開され、さながら日米イヌ対決の様相を呈しているが(いや正確にはどちらもアメリカの犬か)、先攻の『ボルト』は役者犬。しかも、自分が役者だと気づいていない、ある意味幸せな犬が主人公。 白い体に稲

  • 超映画批評『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中)

    『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中) 2009年7月18日(土)全国東宝系ロードショー 2009年/日/カラー/125分/配給:東宝 原作:真保裕一 監督:西谷弘 主題歌:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」サラ・ブライトマン 製作:亀山千広 企画・プロデュース:大多亮 出演:織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市 2009年夏のイチオシ 今年2009年の夏シーズン、忙しい中、たった1だけ映画を見られるとするなら、私は迷わず『アマルフィ 女神の報酬』を選ぶ。夏休みらしいスケールの大きな大作であること、邦画の枠内でなく、世界標準からみても優れたサスペンス映画であることが理由だ。 と同時に、このような意欲作がコケることになったら、もはやマジメに日でエンタテイメントをやろうという人はいなくなってしまうのでは、と危惧する。人気テレビドラマをチョチョイと2時間に引き伸ばし、洗脳のご

  • 超映画批評『サンシャイン・クリーニング』85点(100点満点中)

    『サンシャイン・クリーニング』85点(100点満点中) Sunshine Cleaning 2009年7月11日、渋谷シネクイント、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/92分/配給:ファントム・フィルム 監督:クリスティン・ジェフズ 脚:メーガン・ホリー 出演:エイミー・アダムス エミリーブラント アラン・アーキン スティーブン・ザーン メアリー・リン・ライスカブ オレはもうだめだ、と思ったらこれを見よう 今のように景気の悪いときは、映画は比較的安価な娯楽として重宝される。そしてこういう時代において、『サンシャイン・クリーニング』のようなルーザームービー、いわゆる弱者応援歌のような作品は、多くの人々を励ます貴重な存在となるだろう。 かつてチアリーダーとして学園のアイドルだったローズ(エイミー・アダムス)も、いまや30代のシングルマザー。仕事はしょぼく

  • 超映画批評『ウィッチマウンテン/地図から消された山』70点(100点満点中)

    『ウィッチマウンテン/地図から消された山』70点(100点満点中) Race to Witch Mountain 2009年7月4日(土)より 全国ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/98分/配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン 監督:アンディ・フィックマン 原作:アレグサンダー・ケイ 脚:マット・ロペス、マーク・ボンバック 出演:ドウェイン・ジョンソン アンナソフィア・ロブ アレクサンダー・ルドウィグ カーラ・グギーノ アナソフィア・ロブの可愛さは地球最高レベル ゲームの『アステロイド』が映画化決定したり、ドリームワークスのアニメ『モンスターVSエイリアン』がお化けヒットしたりと、最近はUFOネタが流行中。この『ウィッチマウンテン/地図から消された山』もそのひとつで、ロズウェル事件で有名な「エリア51」に並ぶ怪しいスポット、という触れ込みの「

  • 超映画批評『ディア・ドクター』85点(100点満点中)

    『ディア・ドクター』85点(100点満点中) Dear Doctor 2009年6月27日(土)より シネカノン有楽町1丁目他で公開 2008年/日/2時間7分/ヴィスタサイズ/ドルビーSR 配給:エンジンフイルム+ アスミック・エース 原作・脚・監督:西川美和 原案小説:西川美和「きのうの神さま」(ポプラ社刊)より 出演:笑福亭鶴瓶 瑛太 余貴美子 井川遥 八千草薫 西川美和監督のおそるべき手腕 かつてダコタ・ファニングがスーパー子役として鳴らしていたころ、私は彼女の中には40代のベテラン女優が入ってるに違いないと思っていた。あの演技力とインタビューの受け答えの妙は、そう考えないと説明がつかない。 同じように、『ディア・ドクター』を作った西川美和監督(30代、女性)の中には、50代くらいのオッサンが入っているのではないかと、最近私は気で考えるようになってきた。 かつて無医村だった村

  • 超映画批評『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』85点(100点満点中)

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』85点(100点満点中) Evangelion: 2.0 You Can (Not) Advance 2009年6月27日、シネマスクエアとうきゅう他にて全国公開!! 2009年/日/カラー/108分/共同配給:クロックワークス、カラー 宣伝:カラー 総監督・原作・脚:庵野秀明 主・キャラクターデザイン:貞義行 主・メカニックデザイン:山下いくと 音楽:鷺巣詩郎 監督:摩砂雪、鶴巻和哉 声の出演:緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂真綾 三石琴乃 ファンのトラウマを晴らす感動のラスト この記事を待っている方も多いようなので結論から先に言うと、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』はファン必見の出来栄え、文句なしの傑作と言える。 ユーロとロシアが管理する北極域に、新たな使徒が現れた。迎撃に当たった新型エヴァンゲリオンを駆る真希波(まきなみ)・マリ・イラストリア

  • 超映画批評『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』80点(100点満点中)

    『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』80点(100点満点中) 2009年/日/カラー/60分/ 配給:東映ビデオ(両作品とも) 『呪怨 白い老女』原案・監修:清水崇 監督:三宅隆太 出演:南明奈 鈴木裕樹 みひろ 『呪怨 黒い少女』監督・脚:安里麻里 原案・監修:清水崇 プロデューサー:一瀬隆重 出演:加護亜依 瀬戸康史 意外な掘り出し物ホラー この2作品は、それぞれ独立したものと見ることもできるが、それぞれが60分間と短く、同時上映されるという事情から、ひとつの記事にまとめて紹介したい。 タイトルでわかるように、清水崇監督の代表作的ホラーシリーズの一篇。「恨みつづけて、10周年」という、気の長い幽霊のセリフのごときコピーにあるとおり、シリーズ誕生10年の節目を飾るイベント作品である。 清水崇監督は今回監修に回り、持ってきた脚が優れていた二人の才能にそれぞれの監督を任せた。まず『呪怨

  • 超映画批評『レスラー』75点(100点満点中)

    『レスラー』75点(100点満点中) THE WRESTLER 2009年6月13日(土) シネマライズ、TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショー 2008/アメリカ、フランス/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/R-15 配給:日活 監督:ダーレン・アロノフスキー 主題歌:ブルース・スプリングスティーン 出演:ミッキー・ローク エヴァン・レイチェル・ウッド マリサ・トメイ プロレス版ロッキー 世界中で54もの映画賞をかき集めたこの話題作は、しかし当初はわずか4館スタート(米国)の小品であった。なぜそんなことになったかといえば、監督のダーレン・アロノフスキーがわがままを言ったからである。 どんなワガママだったかというと、「絶対に主演はミッキー・ロークでいく」という一点。スタジオ側は、とっくに過去の人となったそんな役者より、客を呼べるであろうニコラス・ケイ

  • 超映画批評『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』90点(100点満点中)

    『宮武蔵 -双剣に馳せる夢-』90点(100点満点中) 2009年6月13日、テアトル新宿、テアトル梅田にてロードショー 2009年/日/カラー/72分/配給:ポニーキャニオン 原案・脚:押井守 原作:Production I.G 監督:西久保瑞穂 キャラクターデザイン:中澤一登 作画監督:黄瀬和哉 アニメによるドキュメンタリー・エンタテイメント アニメーションでドキュメンタリーをつくり劇場公開するなんて、ずいぶんと思い切った企画だ。そうした珍しいアイデアで出資者を説得するには、相当なクォリティの高さが必要になるはず。少なくとも、巷にはびこる原作人気頼りの安直映画とは、まったく違ったものになるだろう。そう読んだ私は真っ先に試写に出向いたが、案の定、まぎれもない力作、傑作であった。 監督は西久保瑞穂。押井守作品の高品質を支える名演出家としても知られる彼だが、今回はその押井守を「うんちく