パナソニックは6月8日、一戸建て約100世帯に宅配ボックスを設置する実証実験で、再配達率が49%から4カ月平均で8%に減少したと発表した。再配達削減の効果を確認した一方、宅配ボックスをうまく使えなかった世帯からは「冷蔵・冷凍の荷物が入らない」などの不満も寄せられたという。 福井県あわら市在住で共働きの106世帯に一戸建て用宅配ボックス「COMBO」を設置し、昨年12月に実験をスタート。配送先が不在でも、宅配業者が荷物をボックスに入れて施錠し、伝票に押印できるようにした(関連記事)。 対象世帯にアンケート調査を行ったところ、4カ月間(昨年12月~今年3月)で1013回の再配達を削減でき、再配達率は設置前(10月)の49%から、平均8%に減少した。約222.9時間の労働時間、約465.9キロのCO2排出量を削減できたとしている(再配達1回に約13分の時間がかかり、0.46キロのCO2を排出する