田母神俊雄・元航空幕僚長の講演会が広島原爆の日の8月6日に広島市内で開かれることに対し、広島県内の被爆者7団体は21日付で講演の日程変更を求める文書を主催する市民団体・日本会議広島に郵送した。坪井直(すなお)・県被団協理事長は「言論の自由があり、中止を求めるつもりはないが、8月6日は特別の日。被爆者の心情を逆なでしないでほしい」と話した。 市民団体・核兵器廃絶をめざすヒロシマの会も、講演中止を求める声明を田母神氏側へ送ったことを明らかにした。53団体の賛同を得たという。 日本会議広島事務局は朝日新聞の取材に対し「チケットも完売しており、予定通り8月6日に粛々と開催させていただくつもりです」と話している。田母神氏の事務所は「本人が要請の内容を確認していないので対応できません」としている。