芸術大学における教養教育の在り方についての指針 大学教育における教養教育のあり方について、日本学術会議の「日本の展望―学術からの 提言 2010」では以下の様に謳われている。 「現代社会が直面しているさまざまな問題や課題の性質と構造を見極め、合理的かつ適切な 解決方法を構想し実行していくためには、その基盤となる知識と教養(知性・智恵・実践的能 力)の向上を図っていくことが不可欠である。大学は、この知識の深化・蓄積・普及と教養の形 成・向上を中核的な役割として担い発展してきた。特に、その教養形成の役割は、「リベラル・ アーツ」を核とする教養教育として概念化され、専門教育と並んで大学教育の中核的要素とさ れてきた。この大学教育・教養教育のミッションを再確認し、その充実を図っていくことが、いま 改めて求められている。」 芸術大学においてもその状況に変わりはなく、芸術大学の特性を活かしつつ